「ザ・シークレット」の“本当の秘密”
― 地球とともに夢を見る ―
「あなたは、何のために“引き寄せ”ていますか?」
◆ 引き寄せの落とし穴
『ザ・シークレット』は、思考の力で理想の現実を創る――そんなメッセージで世界中を魅了しました。
けれど、シャーマンの世界ではこう言います。
「意図的に現実を動かすとき、必ず“代償”がある。」
先住民たちはその法則を“七世代への影響”と呼びました。
――あなたが今、発する願いのエネルギーは、七世代先まで届くのだと。
◆ 願いを叶える「順番」を間違えない
私たちはつい「まず自分を幸せにしよう」と思います。
けれど、シャーマンの叡智では優先順位が逆なのです。
- 母なる地球
- あなたの住む自然(森・川・風・動物たち)
- コミュニティ(村・地域・仲間)
- 家族
- そして最後に、あなた自身
この順番を保てば、カルマ(借り)を作らずに生きられる。
けれど「私だけが」「私の成功が」と願うと、その歪みは世代を超えて巡り、やがて“人生の反作用”として現れるのだそうです。
◆ 火の儀式 ― 意図を宇宙に届ける
シャーマンたちは、願いを「考える」のではなく「火で送る」と言います。
火は“変容”の象徴。
火の前で、あなたの意図を一つだけ決めましょう。
それを小枝や紙に書いて、静かに炎にくべる。
「母なる地球とすべての存在のために、私を使ってください。」
その一言で、エネルギーは天へ昇り、宇宙の流れと調和します。
意図とは、自分の欲望を正当化するものではなく、世界と調和して生きるための道標なのです。
◆ メサ(祭壇)という“魂の地図”
シャーマンが使う「メサ(mesa)」とは、石でできた小さな祭壇のこと。
それはまるで“魂の年輪”。
13個の石には、それぞれ人生の段階と癒しの物語が刻まれています。
- 南の石:過去の痛み、家系のカルマを癒す
- 西の石:死と恐れを超える勇気を育む
- 北の石:自分に宿る叡智を受け取る
- 東の石:新しい世界を“夢見る力”を呼び覚ます
それぞれの方角は、魂の四季を表します。
「蛇のように古い皮を脱ぎ、ジャガーのように死を超え、賢者のように叡智を受け、ワシのように未来を見渡す」――それがシャーマンの成長の道です。
◆ 真の豊かさとは?
ある日、アンデスの師が語ってくれた言葉があります。
「君の家のクローゼットひとつ分の物しか持たないけれど、私が貧しいと思うかい?」
そして、雪山を指差して微笑んだ。
「見なさい、これが私の富だ。」
――富とは、“何を持つか”ではなく、“何に仕えるか”。
◆ 癒しはコンパッション(慈しみ)に変わる
誰の心にも、痛みや傷がある。
でも、シャーマンはそれを隠さない。
むしろ、その傷を“薬”に変える。
「痛みは、あなたを弱くするためではなく、
他者を癒せる存在にするためにある。」
心が空になるとき、そこにコンパッションが満ちる。
そしてあなた自身が「世界を癒す存在」になるのです。
◆ 情報ではなく、叡智として生きる
情報を知ることは、H₂Oが水だと知るようなもの。
叡智とは、**“雨を降らせる力”**です。
診断を知ることは情報。
癒せることが叡智。
悪夢を知ることは情報。
世界を夢として創り直すことが叡智。
◆ 編集後記 ― 夢を再構築する力
私たちは皆、知らぬ間に“世界を夢見ている”。
けれど多くの場合、それは“傷ついた場所”から発せられた夢。
だからまず、癒すこと。
次に、奉仕すること。
そしてようやく――
その夢は、あなたと地球を同時に輝かせる現実へと変わる。
「あなたの夢が、地球の夢と重なるとき、
それが“真の引き寄せ”になる。」
オーストラリア在住21年の筆者が、自然療法であるホメオパシーでパニック発作を治療したところ、苦難の末、壮大な一瞥体験をし、2015年にスピリチュアルに覚醒した体験記。
”冗談だろう? 人生って、ジョークだったのか? あまりの可笑しさに、僕は笑いが込み上げてきた。 僕たちは、人生というドラマの傍観者だったのだ。でも、そこには愛が満ち溢れている。 いや、どこもかしこも、愛でギッチリ溢れているのだ。” 〜本文より〜
【こんな方におすすめ】
・自然医療に興味のある方
・悟り体験に興味のある方
・クンダリーニ覚醒に興味のある方
・スピリチュアルな浄化体験に興味のある方