【HOUSE AS LIFE】#02 循環をつくる家|パーマカルチャーデザイナー 四井真治
🌿 自然とともに生きるという選択
― パーマカルチャーデザイナー・四井慎司さんの暮らしから ―
長野の冷涼な山間に佇む一軒の家。
そこでは、人と自然が互いに豊かさを与え合う循環が、静かに、しかし確かに息づいている。
パーマカルチャーデザイナーの四井慎司さん。
妻、そして二人の子どもと暮らすこの土地で、彼は「持続可能な暮らし」を18年かけてデザインしてきた。
■ 自然の仕組みを“真似る”デザイン
「パーマカルチャーとは、自然の仕組みをそのまま延長して“人の暮らし”に生かす手法です」
彼の言葉は静かだが力強い。
家から出る排水、太陽光で得るエネルギー、庭に集まる有機物──
それらをすべて“敷地の中で循環”させることで、土地そのものが呼吸を始める。
「人が増えれば自然が壊れる、ではなくて、
人が関わるほど土地が豊かになる。
そんな仕組みをデザインしたいんです。」
■ 「暮らすこと」が「土をつくる」
四井さんの家には、“大肥小屋(たいひごや)”と呼ばれる場所がある。
家庭から出る残渣や落ち葉、庭の草──
それらが時間をかけて発酵し、やがて肥沃な土へと還っていく。
「暮らすことそのものが、土をつくることになる。
それが本当の“持続可能な暮らし”なんです。」
土が生まれ、植物が育ち、動物たちが集まる。
彼らの存在がまた新たな命を呼び込む。
そうした循環の中心に“人の営み”がある。
■ 住まいも道具のひとつ
「家も、暮らすための“道具”のひとつなんです。」
四井さんの家は、単なる建物ではなく、生きるための装置。
森の風が通り抜け、温度差で空気が動き、自然の呼吸と共鳴する。
「土地が気持ちよく感じる場所に家を建てる。
それが本来の“居住”ということだと思うんです。」
建築は、環境の一部であり、家族の命を包む「器」。
その器が、森や畑、風や光と響き合うとき、暮らし全体が生命の循環へと変わる。
■ 「人間が豊かにする」仕組みを
かつて「人がいると自然が壊れる」と言われてきた。
しかし四井さんは、その逆を証明する。
「人がいることで、他の生き物が増えていくような
きっかけをつくれる。
それが僕の考える“人間の存在理由”なんです。」
家の周りに広がる農園では、ヤギが草を食み、ニワトリが土を耕す。
森と畑、家と人が織りなす風景の中に、「生命のデザイン」がある。
🌾 COLUMN:循環の哲学
- 命は「集める性質」を持つ。 食べ、排泄し、土に還る。その流れの中で命は続く。
- 暮らしの中で土を育てる。 廃棄物を減らすことではなく、命を還す循環をつくること。
- 人と自然の“境界線”をなくす。 住まい、農、森がひとつの生態系として調和するとき、 人はようやく「地球の一部」として息をする。
■ 四井慎司さんの言葉
「人が“いる”ことが、
他の命を豊かにするきっかけになるような社会を。
それが、僕の描く“未来のデザイン”です。」
オーストラリア在住21年の筆者が、自然療法であるホメオパシーでパニック発作を治療したところ、苦難の末、壮大な一瞥体験をし、2015年にスピリチュアルに覚醒した体験記。
”冗談だろう? 人生って、ジョークだったのか? あまりの可笑しさに、僕は笑いが込み上げてきた。 僕たちは、人生というドラマの傍観者だったのだ。でも、そこには愛が満ち溢れている。 いや、どこもかしこも、愛でギッチリ溢れているのだ。” 〜本文より〜
【こんな方におすすめ】
・自然医療に興味のある方
・悟り体験に興味のある方
・クンダリーニ覚醒に興味のある方
・スピリチュアルな浄化体験に興味のある方