スピリチュアル

怒りと病気と赦し ドロレス・キャノン

ある男性の話です。

私は彼と直接セッションをすることはできず、やり取りは主に電話でした。奥さんも電話越しに同席してくれていました。

彼は、体のあらゆる部分にがんを患っていました。一箇所を手術で取り除いても、また別の場所に転移する。それを何度も繰り返していたのです。

奥さんは「彼を助けられませんか?」と相談してきました。

私は「彼は何かに対して強い怒りを感じていませんか?人生の中で抱えている問題はありますか?」と尋ねました。

すると彼女は言いました。「前の奥さんのことです。彼女のことを激しく憎んでいます。子どもたちを連れて行ってしまって、もう会うこともできないんです」。

彼の中には、元妻への深い怒りと恨みがありました。その感情が、まるで毒のように、彼の体をむしばんでいたのです。

私はこう伝えました。「彼女を許し、手放すしかありませんよ。私たちは皆、人生に“契約”を持って生まれてきます。

出会う相手と、できる限りの学びをするために。けれど、その契約がもうあなたにとって意味を持たないのなら、破棄していいんです。彼女を愛とともに手放し、前に進んでください」。

でも彼は言いました。

「許すなんて無理だ。許したら、彼女が勝ったことになってしまう」。

私は静かにこう答えました。「このままあなたが亡くなってしまったら、それこそ彼女の勝ちになってしまいますよ」。

許すことは、シンプルなようで、とても難しいものです。私たちは、恨みや復讐心を手放すのがとても苦手です。でも、それを抱え続けている限り、自分自身を一番傷つけることになるのです。

私の仕事の大きな部分は、「クライアントに話してもらうこと」。そして「彼らが本当に何を抱えているのか」を一緒に見つけ出すことです。話すことで、抱えていた感情を解放し、癒しが始まるのです。

とはいえ、その原因はこの人生だけにあるとは限りません。時には、過去生から持ち越してきた感情であることもあります。

中には、何度も何度も同じ相手と転生を繰り返しながらも、まだ課題を終わらせられずにいる魂もいます。

でも私は思うのです。「それだけ繰り返してもうまくいかなかったのなら、そろそろ手放すときなのでは?」と。

過去生に戻ることで、今抱えている問題の“根っこ”を見つけることができます。これはカルマの癒しにもつながります。また、肉体の病気の原因が過去生にあるケースもとても多いのです。

これまでの講演では、「病気と過去生のつながり」について1日中話したこともあります。自分のクラスでも教えています。詳細は省きますが、多くの病気が過去生に由来していることが分かってきました。

そして、その原因が明らかになると、病気が消えることがあるのです。

なぜなら、潜在意識(サブコンシャス)は、あなたに大切な「メッセージ」を伝えようとしているから。メッセージが届いたら、もう症状を通じて伝える必要はありません。自然と症状は消えていくのです。

私は、目の前で何度も奇跡的な癒しの瞬間を目にしてきました。

そしてその後、クライアントからメールが届きます。「医者に行ったら、”説明がつかない”って言われたんです。病気がなくなってるって」と。薬も必要なくなり、投薬も終わるケースがあります。

これは、私にとって何よりの喜びです。

中には、私のオフィスでセッション中に、その場で癒された人もいました。

それは、私たちの“心の力”がどれほど大きいかを証明する瞬間でした。理解した瞬間、すべてが自然と整い、癒しが始まるのです。

ホメオパシーでスピリチュアルに覚醒した私

オーストラリア在住21年の筆者が、自然療法であるホメオパシーでパニック発作を治療したところ、苦難の末、壮大な一瞥体験をし、2015年にスピリチュアルに覚醒した体験記。

”冗談だろう? 人生って、ジョークだったのか? あまりの可笑しさに、僕は笑いが込み上げてきた。 僕たちは、人生というドラマの傍観者だったのだ。でも、そこには愛が満ち溢れている。 いや、どこもかしこも、愛でギッチリ溢れているのだ。” 〜本文より〜

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