著書

ホメオパシーでスピリチャルに覚醒した私: 第2話(浄化編)

ホメオパシーでスピリチュアルに覚醒した私 <浄化編>」

ここまでの経緯

2010年にオーストラリアにて重度のパニック障害になる。

自然療法であるホメオパシーで治療を続けたところ、

次第にスピリチュアルで不思議な体験をする様になった。

2014年、瞑想の先生との出会いをキッカケに

壮大な覚醒体験をし、悟りの世界を垣間見るも、

パニック障害が完治することはなかった。

それどころか、瞑想に入ると赤黒い雲の様なものが現れ、

“一族を忘れるな…”と男の声が聞こえてきた。

「浄化編 はじまり」

スピリチュアルに覚醒すれば、すべてが完璧で

天国の様な世界が広がっているのだと思っていたが、

それは全くの間違いだった。

僕がたどり着いたスピリチュアルな世界の入口には、

善と悪があり、神様と悪魔が存在していた。

まるで、地上での混沌とした人間模様が

スピリチュアルの世界に、そのまま現れている様だった。

いや、もしかしたら、その逆でスピリチュアルな世界が

人間のドラマとして映し出されているのかもしれない。

長くて苦しかったホメオパシーの治療をへて、

辿り着いたスピリチュアル的な覚醒体験はゴールではなく、

”スタート地点に”ようやく辿り着いただけだったのだ。

「カタリーナとの出会い」

2015年1月、ハンガリーを拠点とする

ヨーロッパのチームを引き継いでから、

一人の女性の存在が気になっていた。名前は、カタリーナ。

彼女と話がしたいと思っていたが、

毎日多忙で、個人的に彼女と話をすることができなかった。 

それから数ヶ月が過ぎた3月のある日、

カタリーナと進行中のプロジェクトについて

ミーティングをする機会がやってきた。 

僕は、カタリーナにチャット越しに話かけてみた。 

「やあ、元気かい?」 

すると、思いもよらない返事がチャットの画面に浮かび上がった。

「元気よ。カオルが ”今” チャットで、私に話しかけてくるって、

ちゃんと感じていたわよ!」 

「私のハイヤーセルフが 、今度のマネージャー(僕のこと)は、

とても良い人だから、安心していいって・・言っていたわ」

彼女のチャットを読んだ瞬間、

僕の心臓はドキリとし、時間が停止した様に感じた。

えっ?まさか・・

職場でスピリチュアルな人に出会うなんて、

全く予想もしていなかった。

その日、カタリーナは自宅勤務だったので、

僕たちは電話で会話の続きをすることにした。

カタリーナは、先日のチームミーティング体験した不思議な出来事について話し始めた。

「カオル、びっくりしたわよ。

だって、先週のチーム・ミーティングであなたが、

”ナマステ・カタリーナ” って私に話しかけたでしょう?

だから、あなたもスピリチュアルな人だって分かったのよ」

僕は目が点になった。

だって、僕は ”ナマステ” なんて言葉は、

一言も発してなかったから。

そのことをカタリーナに伝えると、

「えっ?そうなの?

一体、誰だったのかしら?」とクスクスと笑い始めた。

シドニーとハンガリーは、地球の反対側ほど離れているのに、

まさかこんな形で、

スピリチュアルな仲間と繋がる事が出来るなんて、

驚きと、感謝の念で一杯だった。

僕も彼女につられ、一緒に電話越しに声を出して、笑い始めた。

すると、突然、僕の体全身がビリビリと痺れ始め、

膨大なエネルギーが体中を流れ始めた。

それは昨年ブリスベンで、

瞑想の先生に出会った時に流れた宇宙のエネルギー、

愛のエネルギーだった。

次の瞬間、電話の先で

「キャー」と

カタリーナが悲鳴を上げ始めた。

彼女も同じエネルギーを感じていたのだ。

「カオル、私達、祝福されているわ!」と彼女は叫んだ。

僕たちは、仕事の話はそっちのけで、

お互いがここまでに至った境遇について話し始めた。

彼女のスピリチュアルな旅路の始まりは、

2013年に慢性の偏頭痛を治療するのに、

南アフリカに渡ったのがキッカケだったらしい。

なんでも、現地の民間療法とホメオパシーで治療したと教えてくれた。

カタリーナは、沢山のカルマを浄化したと言っていた。

初めて、カルマという言葉を聞いた。

“カルマ”って一体何だろう?と僕は思った。

その後、彼女はクリヤ・ヨーガに導かれ、ヨガに没頭した。

最近は、睡眠代わりに夜通し瞑想をしていると教えてくれた。

彼女がスピリチュアルな旅路では、僕よりも先輩であることは明らかだった。

僕たちは、意気投合し延々と1時間も話し続けた。

カタリーナとの会話が後半になってくると、不思議なことが起きた。

会話の途中で彼女の声が、

しわがれ声に変わった様な気がしたのだ。

彼女が使っているスマホの電波のせいなのか?

その声はまるで老婆みたいだった。

彼女は、まだ20代後半だったから、

そんな声がまぎれてくるのは不思議だった。

とにかく、スピリチュアルとは無縁の世界だと思っていた

IT会社の職場で、

スピリチュアルな仲間と出会うなんて、とても嬉しかった。

僕は、神様の采配に感謝した!

ホメオパシーで覚醒した私(浄化編)

ホメオパシーでスピリチュアルに覚醒した私

オーストラリア在住21年の筆者が、自然療法であるホメオパシーでパニック発作を治療したところ、苦難の末、壮大な一瞥体験をし、2015年にスピリチュアルに覚醒した体験記。

”冗談だろう? 人生って、ジョークだったのか? あまりの可笑しさに、僕は笑いが込み上げてきた。 僕たちは、人生というドラマの傍観者だったのだ。でも、そこには愛が満ち溢れている。 いや、どこもかしこも、愛でギッチリ溢れているのだ。” 〜本文より〜

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