シリウス

シリウス「時の旅人」第22章「マハリシからの電話」

21章は、まだ書けていないので、スキップしますね。

ここから、先は順不同で文章を書き始める様な気もします。

仕事か?スピリチュアルか?

僕は、リビングでゴロリとしながら、

これからどうしたら良いのか考えていた。

スピリチュアルなジャニーを続けながらも、

並行して昔の様なITの仕事に応募を続けていた。

本当に、ITの仕事に戻りたいのかは、疑問だったけれども、

外資企業のマネジャーから、

パートタイムへの仕事のギャップには、なんだか耐え難いものがあった。

内定をもらえば安心するのだけれど、本当はITに仕事には戻りたくないのだ。

就職活動中です…と親や友人や家族に話せば、

世間体を保つことができる、でも、

”スピリチュアルなジャニーの途中です…”

と正直に自分の状況を話すと

家族と世間というコミュニティからつまみ出されるだろう。

”在家の悟り”という手もある。

つまり、家庭や仕事があっても、

信心深くあることは出来るし、悟りを開くことも出来るのだ。

そもそも、僕は本格的にクンダリーニ覚醒している。

スピリチャルな探求をしている他の人たちよりも、

ずっと真剣で、大変な状態なのだ。

引き寄せの法則とか、楽しくやる、なんてことは無理だろう

クンダリーニ覚醒すると、

エネルギーの全てをカルマの昇華に注ごうとしてしまい、

いつもカルマが吹き出している様に感じ、

生きているだけで、苦しく、普通に日常生活を送ることが大変なのだ。

「スピリチュアルなバスは、一度乗ったら下車は出来ないわよ」と、

シドニーで出会った、先輩のヒーラーのロビンさんは

以前、僕に話してくれたことがあった。

途中下車できないのか…一体どこまで、いってしまうのだろう?

と悩んでいた。

「マハリシからの電話」

ソファーの上で天井を見上げながら、ゴロリとしていると、

突然スマホの着信音が鳴った。

一体、誰だろう?

「モシモシ、カオルサン、デスカ?」

男性が、カタコトの日本語で話しかけてきた。

えっ?!と僕は驚いた。

ここは、シドニーだし…なぜ、日本語なのだろう?

「オシゴト、サガシシテマスカ?」

僕は、戸惑った。

「ワタシ、マハリシデス」と男性。

マハリシ?!一体、どちらのマハリシなのか…

僕が知っているマハリシは、

瞑想の大家のマハリシー・ヨーギと、

それから、真我の探求をした、ラマナ・マハリシだ。

僕は、混乱しながら、

どちらの、マハリシさんですか?と尋ねると、

「リクルーティング会社のマハリシ…デス」と、男性は答えた。

ああ、なるほどと思った。

「日本語、お上手ですね」と伝えると

日本に住んでいたことがあり、日本が大好きだと教えてくれた。

マハリシは、米国のITセキュリティ会社が、

バイリンガルの人材を探していて、

僕の経歴がピッタリだと教えてくれた。

きっと、マハリシという名前は、

インドではポピュラーなのだと思うけれど、

マハリシからの電話なんて、なんだか幸先が良いと思った。

マハリシとは、”偉大な聖者”という意味なのだから。

案の定、面接はトントン拍子で進んだ。

カリフォルニアのHR(人事)担当の女性は、

スズキという名前の日系2世の女性で、もちろん、日本びいきだった。

面接は、合計で6回あった。

カリフォルニア、ロサンゼルス、シドニー、香港、日本、

メルボルンの担当者と面談があった。

とても、不思議な面談で、面接というよりも、

僕の経歴がピッタリだから、とにかく直ぐに来て欲しい

といった内容のミーティングだった。

面接が終わる度に、

マハリシからフォローアップの電話が入った。

「カオルサン、ドウデシタカー?」と、

先方は、カオルさんのことを気に入っていますよ、

最終面接に進みますか?との確認の電話だった。

マハリシは、「最終面接は、カリフォルニアのCEOです、参加出来ますか?」と尋ねてきた。

僕は、少し戸惑った。

ここまでの面接は、かつてないほどスムーズだ。

宇宙は僕の為に、新しい仕事を用意してくれているのだろうか?

でも、僕は、瞑想とヨガの先生になりたかったし、

SG瞑想のジョンと、山鹿先生を追いかけたいという気持ちが、

自分の中で高まっていた。

「カオルさん、急いだ方が良いですよ、ライバルがいますよ」と

マハリシは、何度も僕のことを急かしてきた。

ライバルなんで、いないだろう…と僕は思った。

僕は、なんだかスッキリしないまま、最終面接に望んだ。

アメリカ人のCEOとの面接も、とてもスムーズだった。

会社のテクノロジーの可能性について、僕の見解を話したところ

「ちょうど、今その分野への応用を検討しているところなんだ!」と

興奮気味に、プロジェクトの詳細を教えてくれた。

今思うと、会社のエネルギーや面接官の考えていることを、

サイキック的な能力で読んでいたのかもしれないと思った。

最終面接が終わったあと、マハリシから連絡があった。

「どうしますか?カオルさん?」

「先方は気に入ってますよ…早く、決めた方が良いですよ」とマハリシ。

早く、早くと急かされても、僕の頭は混乱する。

翌日、カリフォルニアのHR(人事)の女性から、僕に電話がかかってきた。

リクルーティング会社を経由しないで、

直接連絡があるなんて、異例中の異例だ。

彼女も、直接僕に連絡をとってはいけないのだけれど、と前置きをして、

給与について説明してくれた、

驚くほど給料は良いし、

ストックオプションもついてくる。

条件面では、まったく問題ない。

でも、本当にこれが、自分のやりたい仕事なのだろうか…?

きっと心の奥では、違うのだろうな?と思っている。

僕は、マハリシに、3日間、考えさせて欲しいと伝えた。

マハリシは、良かったら、一緒にお茶でもどうですか?と誘ってくれたが、

僕は丁寧にお断りした。

3日間、僕は悶々と考えた。

何が正しい判断なのだろう?

自分は一体何をしたいのだろうか?

新しい会社は、僕のことを歓迎してくれているみたいだし、

給与は最高に良い。

まだ若い会社だから、死ぬほど忙しいと思うけれど、

彼らの持っている、技術はとても面白く、可能性がある。

合理的な判断をすると、オファーを受けた方が良い…との結論に達した。

3日後の金曜日、僕は、マハリシに電話をかけた。

「仕事のオファー受けます…」とマハリシに伝えた。

僕にとっては、清水の舞台から飛び降りる様な、決断だった。

「カオルさん、おめでとうございます!I’m happy for you!」と、彼も喜んでくれた。

今度の月曜日に、オファーの書類が正式に送られてくるので、

また連絡します、とマハリシは言った。

なんだかスッキリした。

これでまた、ITの仕事に戻ること出来るのだと、ほっとした。

なんだかザワザワとした気持ちもあったけれど、

メイン・ストリームの仕事、

つまり、世間では良しとされている、

”会社”に、会社員として勤めることは、安心でもあるのだ。

でも、なんだか、得体のしれない、緊張感は僕の中に漂っていた。

週が明けた。

あとは、マハリシからの連絡待ちだ。

仕事のオファーの書類にサインすれば、それで、完了となる。

火曜日になった。

マハリシからの連絡は無い…

まあ、慌てることはない、と僕は思った。

水曜日になった

それでも、マハリシから連絡はない。

TVのスイッチを入れると、

パンデミックが始まったとの報道が世間を騒がせていた。

アメリカでは、株価が大幅に下落していた。

木曜日になった。

お昼頃に、人事の女性スズキさんから電話が入った。

「報道で聞いたとおもうけれど、株価が大幅に下がり…」

採用が凍結になったと、丁寧に説明してくれた。

マハリシからも、今回は見送りになった、と申し訳無さそうに説明してくれた。

僕は、正直ほっとした。

ピンと張り詰めいた緊張の糸が緩んだ様な気がした。

それ以降も、僕が仕事に応募する度に、全く、同じことが起こった。

会社も良い、給料も良い、

でも、最後の最後にポジションが流れてしまうのだ。

僕は、一体、何をやりたいのだろう?

宇宙は、僕に何をやらせたいのだろう?と思った。

ホメオパシーでスピリチュアルに覚醒した私

オーストラリア在住21年の筆者が、自然療法であるホメオパシーでパニック発作を治療したところ、苦難の末、壮大な一瞥体験をし、2015年にスピリチュアルに覚醒した体験記。

”冗談だろう? 人生って、ジョークだったのか? あまりの可笑しさに、僕は笑いが込み上げてきた。 僕たちは、人生というドラマの傍観者だったのだ。でも、そこには愛が満ち溢れている。 いや、どこもかしこも、愛でギッチリ溢れているのだ。” 〜本文より〜

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