シリウス

シリウス「時の旅人」第5章

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「ボーンナイフ」

ジョンの講義も最終日に近づいた。

僕には、まだ片付けないといけない問題があった。

実は、前回の講義の最中に、自分の中にいる別の存在が、

激しく動き、思わず「ウオーッ」と大絶叫してしまったのだ。

僕の怒りのこもった絶叫は、ビリビリと建物を震わせ、

数キロ先にも聞こえるのではないかと思えるほどだった。

おかげで、スタジオの受付の女性からは

“スクリーマー(叫ぶ人)”とのニックネームを頂戴した。

大絶叫は今に始まったばかりではないから、想定内である。

2018年といえば、過去世の浄化が始まってから、

約3年が経過しようとしている。

クンダリーニヨガを通して、自分の過去世と繋がりのある、侍や陰陽師の様な存在を癒やし、光へと返していた。

僕の体の中には、何やら自分以外の存在が、いるのは確実だった。

先日、講義の最中に大絶叫したとき、

「カオル、お前の中に何かいるぞ、方法は色々あるから、次回、除霊しよう」と言ってくれたのだ。

そして、今日がその除霊の当日になる。

ジョンは、いつもの様に蝋燭と線香に火をつけ、空間の波動を上げていった。

「よいしょ」とジョンは、上座に座った。

彼の首には、巾着袋のような物がぶら下げられていた。

袋の中から、なにやら棒状の串の様なものを、たくさん取り出した。

「ボーンナイフだ」

「動物の骨で出来ていて、キューバの黒魔術で良く使われているよ」と、

ジョンは気軽に教えてくれた。

ボーンナイフは、小刀ほどの大きさで、白、茶褐色、黒といろんな色をしている。

マントラを唱えながら、患部をナイフで擦るとヒーリングが起こるのだと言う。

黒魔術の道具を目の前にして、これからどうなるのだろう?

と僕の体は、ガタガタと小刻みに震え始めた。

ジョンは、黒くて大きめのボーンナイフを手にとった。

「カオル、ちょっとこっちに来て」ジョンは、僕を手招きした。

僕は、全身がガチガチに緊張した状態でまま、

ジョンの前であぐらをかいた状態で座った。

ジョンは、祭壇様に準備した聖水を口に含むと、

僕の頭に「ブワーッ」と、霧吹きの様に吹きかけた。

僕の髪の毛はびしょびしょになり、なんだか情けない感じがした。

ジョンは、マントラを唱えながら、

ボーンナイフで僕の頭をゴシゴシと、擦りはじめた。

あまりにも、強くこするので、頭皮から血が滲みでるのではないかと思った。

僕の心臓は、緊張でバクバクと強く鼓動していた。

ジョンはボーンナイフを変えながら、何度も試したが何の変化もなかった。

「取れねえや、仕方ない、スモークだな、葉巻…」とジョンは言った。

キャシーは、葉巻と聞き、

「キャ」と声を出し驚き、その場で飛び跳ねた。

彼女は、慌てて戸棚へ手を伸ばし、奥の方から、透明のビニールに入った

沢山の葉巻を取り出した。

スモークヒーリングについては、過去に拙書の中で何度か取り上げている。

ヒーリングには、タイの僧侶が作った葉巻が使われ、

スピリチュアルなエネルギーがチャージされている。

使い方は、適切なトレーニングを受けたヒーラが、

マントラを唱えながら葉巻の煙を吸い、クライアントに吹きかける。

クライアントは、その煙を吸い込むことでヒーリングが起こり、

憑依がある場合は、とることもできる。

ボーンナイフと同様に、スモークヒーリングも黒魔術の一種である。

キャシーが驚いた理由は、ジョンはスモークヒーリングをもうやらない、

と宣言していたからだ。

ヒーリングとはいえ、葉巻の煙を吸うのだから肉体への負担は大きい。

だから、他の生徒にスモークヒーリングをお願いされても、

ジョンは断り続けていた。

つまり、ジョンは天下の宝刀を抜いたような形になる。

キャシーは、ビニールの袋に包まれていた葉巻を取り出し、ジョンに手渡した。

僕は、過去に何度かスモークヒーリングを受けているが、

あまりの苦しさにもんどりをうち、気絶しそうになったことがある。

スモークヒーリングの強さは、受けたときの苦しさは、

ヒーラの持っているシャクティつまり、氣の量に比例すると言われている。

ジョンのシャクティは、SGM瞑想の中でずば抜けて大きいはずだから、

苦しさも半端ではないと思い、僕は恐怖におののいた。

ジョンは、ボーンナイフを巾着袋にしまいこみ、代わりに葉巻を手にした。

こっちに来るようにと、手招きした。

「カオル、これやったことあるよな?」とジョン

「はい…」

「じゃあ、始めるぞ」

僕は、緊張で体がガタガタと震え始める。

ジョンは、葉巻に火を付け、マントラを軽く唱え、葉巻の煙を口に含んだ。

そして、僕の顔にむけて煙を吹きかけ、僕は、震えながら煙を鼻から吸い込んだ。

「ギャー!!」

あまりの苦しさに、僕は、耐えられず、もんどり返りながら、

スタジオの後方までゴロゴロと、転げてしまった。

「カオル、戻って来い」とジョンは呆れ顔で僕に言った。

僕は、四つん這いになったまま、ジョンのところに戻っていった。

「よく聞け、指示するぞ。踏ん張って、中のものを天井に吐き出せ」と、

ジョンは落ち着いた口調で言った。

僕は、オーケイと弱々しく答えた。

傍らではキャシーが、何が起こるのだろう?と固唾をのみ見守っている。

ジョンは、またマントラを唱え葉巻の煙を吸い込む。

そして、僕の顔にゆっくりと粘着質の煙を吐きかける。

意を決し、鼻から煙を吸い込む。

ウグッツ・・と強烈な苦しみが僕を襲う。

言われた通りに、僕は踏ん張って顔を天に向け、

ブワッと体の奥に滞留した塊を吐き出した。

それを、4回も繰り返した。

力の尽きた僕は、その場に倒れ込んだ。

「地の要素みたいな得体のしれないのが、カオルの体に入っていたぞ」

「こいつは、何千年もの昔から、カオルの背骨に中に一緒にいたんだな・・」と

ジョンは、教えてくれた。

ジョンからマンツーマンで講義を受け、一緒に過ごした日々は僕にとって、特別な日々だった。

だって、ジョンは肉体をながらも持ち悟りを遂げたマスターの一人なのだから。

瞑想を通して、宇宙の叡智にアクセスをすることが出来る…

こんな素晴らしい先生は、今の時代地球にはジョンしかいないだろう。

講義の最中に、ジョンは2週間後に話しはじめた。

「2週間後に、日本でのワークショップに招かれているんだけど、

まだ飛行機の予約が取れていないんだ‥」と、

「今は、金がなくてさ、昔は日本に行くと、赤いカーペットが敷かれた、

5つ星ホテルに宿泊したもんだよ。その時は、稼ぎは随分と良かったぜ」

何やら遠くから聞こえてきた…“ジョンを助けてあげて”と声が聞こえる。

こんなに偉大な先生がチェンマイの片田舎で

電気代の支払いも出来ずに困っているなんて、

僕が何とか先生を助けてあげないと…と、思った。

こんな僕の浅はかで、ナイーブな考えが、

僕の人生をとんでもない方向に引きずり、

崩壊させてしまうとは、想像もしなかった。

そもそも、ジョンに会いたいと思った理由は、

僕の魂が持っている地球のアセンションに必要な貴重な情報を

共有できる相手を探していたからだ。

そしてジョンは、僕と同じ情報を持っている。

唯一の違いは、持っている情報のフォーマットが違う事だった。

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ホメオパシーでスピリチュアルに覚醒した私

オーストラリア在住21年の筆者が、自然療法であるホメオパシーでパニック発作を治療したところ、苦難の末、壮大な一瞥体験をし、2015年にスピリチュアルに覚醒した体験記。

”冗談だろう? 人生って、ジョークだったのか? あまりの可笑しさに、僕は笑いが込み上げてきた。 僕たちは、人生というドラマの傍観者だったのだ。でも、そこには愛が満ち溢れている。 いや、どこもかしこも、愛でギッチリ溢れているのだ。” 〜本文より〜

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